2009年9月12日土曜日

人口が減るということ

夏休みに島根に行っていました。空港をすぎると、イーモバイルがうんともすんとも
言わなくなり、ああ、俺はなんて遠くにやってきたんだ、と思いながら3泊。

どうも日本でも過疎化の速度が速いところだったらしく、
昼間、誰一人ともすれ違わない。猫とすら。
中性子爆弾が爆発して生き物が死滅した後の世界なんじゃ、
という妄想を日に何度も思い描いた。

近くの駅。単線なのでホームは一つしかない。
昔は上り、下りともホームがあって待合所とかもあったらしいんだけど、
待合所、片方のホームが廃止になったという話を聞いて愕然。
昔はなかったけど、今はある、という話ならわかるんだけど、逆だもんね。

その話を聞いて、ああ、人が減るというのはそういうことなんだ、と実感として
わかった。わかった気がした。昔あったものがなくなる、昔は人とすれ違ったけど、
すれ違わなくなる。人口が減っていくこの社会では、そういう光景がこれから
あちこちで繰り広げられる。んだろう。
今まで、きっと心のどこかで昨日よりは明日の方が豊か
(何をもって豊か、という話はあるが)と信じていたのかもしれない。
でもそうじゃない。少なくとも、昨日まであったプラットホームが
明日からはない時代が、昨日までは3台売れていた車が、1台しか売れない
時代が、これからやってくるんだ。

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