4年間、沢山の国を訪れたが、仕事とプライベートを合わせると一番多く訪問したのはタイだ。タイは、最近でこそ物価が上がってきたとはいえ、それでもシンガポールやオーストラリアの非現実的なほどに高い物価ほどではなく、基本的に外人に親切で、日本食もおいしいので特に日本人には人気の国。リタイア後の生活の地としてタイを選ぶ日本人も多い。個人的にもかなりお気に入りの国の一つだ。
ただ一つ気に入らない点は、タクシーだ。タイのタクシーはもちろんメーターベースのものもあるのだが、乗ろうとすると基本亭に行き先に応じた値段の交渉がはじまる。運ちゃんはあの手この手で料金を上げようとしてくる。曰く、「あちらは今激しく混んでいてすごく時間がかかる」(朝夕はどこも渋滞で激混みなのは事実だが)、「あそこが工事中なので大きく迂回する必要がある」(確かめる術はないが、ほんとかよ)などなど。こちらとしても、いいからメーターをまわせ、このまえはそんなにしなかった、など応戦をせざるを得なくなる。お互い拙い英語で激しくやりあう。タクシーは毎回戦いだ。そうして勝ち取った値下げを日本円で計算してみると約30円くらいだったりする。経済的な事情の違いもあるので、そのくらい気持ち良く払えばいいのだが、言い値を呑むのはどうしても我慢がならない。少しまえに、南米で値切り交渉をしたタクシーで連れ去られて強盗殺人にあった日本人の報道があり、何て無謀な事をするんだ、などと批判にあっていたが、気持ちはとてつもなくわかる。それはどうしてもできない事なのだ。この心理がいったいどこから来るのか正直よくわからないが、意味のわからない自負によるものなのだとしたら、足元をすくわれないようにしないと、とたまに自省する。それにしても、相手は交渉は日常茶飯事であまり気にしていないのかもしれないが、こちらとしてはたかだか30円くらいの事で言い争わないといけないのは本当に疲れる。
くたびれっぱなしなのは癪にさわるので、今度Note.muあたりで、「タクシーの値切り交渉に使える英語術」とかいうノートを作って1記事300円あたりで売ってやろうかと思うので、ぜひご愛顧をいただければと思う。でもくれぐれも比較的安全な国で使うように。死んじゃうからね。
2016年2月10日水曜日
2016年2月7日日曜日
ゴルフはTCGそのものだ。オタクに向いていると思う3つの理由。
中華新年がやってきた。休みの比較的少ないシンガポールでも、土日を加えて4連休。中華系シンガポーリアンにとってはFamily Gatheringの準備でとても忙しく充実した季節なのだが、我々駐在日本人にとっては、店はろくに空いていないわ、飛行機は取れないわで、控えめに言って受難の休日だ。今年もご多分に漏れず飛行機のチケットを取り損ね、シンガポールに缶詰確定とあいなった。
そんなわけでゴルフである。昔はゴルフなんてやるくらいなら盗んだバイクで走り出して会社の窓ガラスを壊してまわる覚悟だったのだが、歳とともにすっかり社会の仕組みに組み込まれてしまい、あの頃の僕らが笑って軽蔑した恥ずかしい大人に気づけばなっていた。だってこの狭いシンガポール、本っ当に他に何にもやることないんだもの。どのショッピングモールに行っても、同じブランドの店が立ち並び、品揃えも似たり寄ったり。最初の年には物珍しさもあってあちこち出歩いたが、見るところも尽き、今では休みの日にも同じところをぐるぐるぐるぐるとまわり続けるだけ。まだシンガポールで消耗しているの?と某カリスマ(笑)ブロガー(笑)に今にも煽られそうである。猫をも殺す退屈に殺されないために渋々始めたゴルフであったが、やってみるとなかなかに面白いし、興味深い。それも、スポーツとして、というよりは一つのオタク趣味として。特にTCG(Trading Card Game)が好きなタイプのオタクには特におすすめしたい。理由は3つある。
ここまでウダウダと書いてきたが、おわかりいただけただろうか。ちょっとゴルフが気になっているTCGオタクな人の参考になればと思い、記事にしてみたんだが、そんな人あんまりいなくね?ということに今にして気がつく手遅れ感。
そんなわけでゴルフである。昔はゴルフなんてやるくらいなら盗んだバイクで走り出して会社の窓ガラスを壊してまわる覚悟だったのだが、歳とともにすっかり社会の仕組みに組み込まれてしまい、あの頃の僕らが笑って軽蔑した恥ずかしい大人に気づけばなっていた。だってこの狭いシンガポール、本っ当に他に何にもやることないんだもの。どのショッピングモールに行っても、同じブランドの店が立ち並び、品揃えも似たり寄ったり。最初の年には物珍しさもあってあちこち出歩いたが、見るところも尽き、今では休みの日にも同じところをぐるぐるぐるぐるとまわり続けるだけ。まだシンガポールで消耗しているの?と某カリスマ(笑)ブロガー(笑)に今にも煽られそうである。猫をも殺す退屈に殺されないために渋々始めたゴルフであったが、やってみるとなかなかに面白いし、興味深い。それも、スポーツとして、というよりは一つのオタク趣味として。特にTCG(Trading Card Game)が好きなタイプのオタクには特におすすめしたい。理由は3つある。
1. ゴルフバッグとはデッキであり、決められた上限の中で自由にデザインできる
バッグに入れて良いクラブは14本。ドライバと呼ばれる1番飛距離を稼げるクラブから、狙った距離を飛ばすアイアンや、パッティングのためのパターまで色々種類はあるが、14本以内であればその中は好きにデザインできる。ドライバを場面場面で使い分けるために複数本入れるような人もいれば、短い距離をより正確に打ち分けるために多種類のアイアンを入れる人もいる。TCGでデッキと呼ばれるカードのセットをデザインするのと、本当にまったく同じ感覚だ。最初は初心者用のクラブセットから始めるが、そのうちスペックが違うクラブが次から次へと欲しくなってしまう。クラブ沼である。そしてコースが異なれば、最適なクラブセットも当然異なってくる。多数のクラブを持っている凝り性の人の中には、当日回るコースにあわせてあーでもないこーでもないとセットを考えて臨んだりするような人もいる、らしい。つまりメタゲームである。貧乏サラリーマンなので次から次へのクラブを買ったりはしないしできないが、ヤフオクなどでクラブをウインドウショッピングしながら14本のクラブセットを考えるのはなかなかに楽しい時間だ。下手をすると、プレイすること以上に。2. ランダム性が強く、同じシチュエーションは二度と現れない
そうしてよりすぐった自分のお気に入りのクラブセットを取り出し、コースを見て自分なりに戦略を立てていざプレイを開始するわけだが、まぁ思惑通りになんていかないのいかないの。思い通りに打てるようだったらプロになっているので当然のことではあるが、渾身の力を込めて打ったボールがコロコロと1メートル前に転がる、だだっぴろいコースなのにあえて林に打ち込んでみる、グリーンを挟んで何度もいったりきたりする、など、まぁ下手くそがまわると同じコースをまわっても同じシチュエーションになることはまずない。でも、ごくまれに何の拍子か、脳内で目論んだ通りの軌道を描いて狙ったところにボールがうまく運ばれる時がある。ボールの芯にあたった感触、放物線を描いて飛んでいくボール。奇跡の瞬間である。毎回異なる環境の下で最適なプレーを考え、ツールを選び、状況をコントロールしようとする、というゴルフの楽しさは、TCGの楽しさと本質的に非常に似ている。3. 体力はなくても大丈夫、TCGをやるよりもお金はかからない
多くのコースでカートがあるため、打ったら車に乗って移動する形になるので、楽チン。最初はボールが飛ばないためカートに乗る間も無く次から次へとボールを打つことになってしんどいが、それでも他の多くのスポーツよりも、体力がなくても問題のないスポーツだ。ろくに運動をしない自分のようなオタクでもプレイすることができる。必要なのは、ゴルフクラブ14本、クラブバッグ、シューズ、ボール、スポーツウェア、その他小物のみ。クラブは1本数千円から2-3万円程度。例えばMagic the Gatheringでクラシックなレギュレーションでプレイをしようと思えば1枚数千円から数万円のカードを最低75枚そろえる必要があり、デッキを変えたくなったらさらにお金がかかる。それに比べればゴルフは比較的リーズナブルな部類だろう。ここまでウダウダと書いてきたが、おわかりいただけただろうか。ちょっとゴルフが気になっているTCGオタクな人の参考になればと思い、記事にしてみたんだが、そんな人あんまりいなくね?ということに今にして気がつく手遅れ感。
2016年2月5日金曜日
映画「インサイドヘッド」感想 歩き出す瞬間
気になっていたピクサーの最新作。ようやく年末に観ることができた。マイベスト映画10とかマイベストコミック10とかを一人で考えてあーでもないこーでもないと順位付けをする趣味なんだけど(く、暗い)、これは間違いなく押しも押されぬ2015年のベスト映画だ。人の頭の中では、様々な感情を司る妖精や記憶を司る妖精が活動していて、その結果として人の行動や感情や記憶が決定されている、そんな世界観に基づく人の頭の中を描いていて、喜んだり悲しんだりする理由や、突然昔のことを思い出したり忘れたり、あるいは夢を見たりする仕組みについて、とても面白い見方を与えていた。カールじいさんと同時上映だった「Partly Cloudy」という短編でもそうだったが、ピクサーはこういうふとした思いつきを生き生きとしたアニメーションとして活写するのがうまい(Partly Cloudyも実に素晴らしかった、天才だと思った)。
シナリオも本当に良かった。トイストーリー3などと同じく子供の成長をテーマにしていて同じ年頃の子供を持つ親として本当に心を揺さぶられたし、文字通り涙無しでは観られなかった。小さく、幼く、言ってみたら夢の中で暮らしていた子供が、ある時そんな夢の世界を卒業して、小なりといえど社会の中で歩き出す。そんな瞬間を丁寧に描き出している。そういう瞬間は、現実の世界では本当に些細な一瞬なんだけど、子供の中ではまさに大事。現実での出来事と、脳内での出来事を交互に描写するこの作品にとって、この舞台設定は実に的確だった。
子供と話をしていて、親の意識からすると本当についこの間の事なのに、子供の方はもうすっかり忘れてしまっているような事がたくさんあって、時々驚く。よく読んであげたお気に入りだった本や、歌った歌や、旅行に行った場所や、印象的だったイベントや。その分沢山の事を猛烈な勢いで経験して、覚えて、学んで、子供たちは猛烈な勢いで大人になっていく。親にとって子供の成長は生きる意味だし、人生の喜びそのものだけれど、小さかった頃の子供は思い出の中にしかいないし、共有していた記憶も成長の中に消え去っていく。誰も彼もが、もう戻れない不可逆の道を足早に辿っている。
大好きな小沢健二の曲、「さよならなんて云えないよ」にこんな歌詞がある。話の最後に、これを。
『南風を待ってる 旅立つ日をずっと待ってる
“オッケーよ”なんて強がりばかりをみんな言いながら
本当は分かってる 2度と戻れない美しい日にいると
そして静かに心は離れてゆくと』
http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=57405

シナリオも本当に良かった。トイストーリー3などと同じく子供の成長をテーマにしていて同じ年頃の子供を持つ親として本当に心を揺さぶられたし、文字通り涙無しでは観られなかった。小さく、幼く、言ってみたら夢の中で暮らしていた子供が、ある時そんな夢の世界を卒業して、小なりといえど社会の中で歩き出す。そんな瞬間を丁寧に描き出している。そういう瞬間は、現実の世界では本当に些細な一瞬なんだけど、子供の中ではまさに大事。現実での出来事と、脳内での出来事を交互に描写するこの作品にとって、この舞台設定は実に的確だった。
子供と話をしていて、親の意識からすると本当についこの間の事なのに、子供の方はもうすっかり忘れてしまっているような事がたくさんあって、時々驚く。よく読んであげたお気に入りだった本や、歌った歌や、旅行に行った場所や、印象的だったイベントや。その分沢山の事を猛烈な勢いで経験して、覚えて、学んで、子供たちは猛烈な勢いで大人になっていく。親にとって子供の成長は生きる意味だし、人生の喜びそのものだけれど、小さかった頃の子供は思い出の中にしかいないし、共有していた記憶も成長の中に消え去っていく。誰も彼もが、もう戻れない不可逆の道を足早に辿っている。
大好きな小沢健二の曲、「さよならなんて云えないよ」にこんな歌詞がある。話の最後に、これを。
『南風を待ってる 旅立つ日をずっと待ってる
“オッケーよ”なんて強がりばかりをみんな言いながら
本当は分かってる 2度と戻れない美しい日にいると
そして静かに心は離れてゆくと』
http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=57405
2016年2月4日木曜日
東南アジアマーケットってどこですか インドネシア出張記
タイトルは「フィンランドはどこですか」 by 谷山浩子にインスパイアされて。谷山浩子の作詞とタイトルのセンスは天才だと思う。あんまり本編と関係ないけど。「冷たい水の中を君とあるいていく」というタイトルも好きだ。今改めてタイプしてみると、どことなく現代のラノベ風なのに驚く。時代がようやく谷山さんに追いつきつつある、ということか。何の話をしようとしたんだっけ。そうそう、東南アジアマーケットがうんたらという話を、AECの絡みもあってよく耳にするので、うだうだ書こうと思っていたんだった。
去年もそれなりに出張に出た。毎回色々あるが、なかでも思い出深いのはジャカルタ出張だ。東南アジアで随一の安全な環境で、ぬるま湯に浸かりきって生活している我々シンガポール駐在からすると、ジャカルタはまるで魔境。聞く話聞く話、まるでネットで有名なヨハネスブルグのコピペみたいな話ばかり。いわく、宿泊している高級ホテルから、道を挟んで向かいにあるショッピングモールに歩道橋を渡って買い物に出たら歩道橋の両側からやってきた男達に挟み撃ちにあって金品を巻き上げられただの、ただ一度通したキャッシュカードでスキミング被害にあっただの(前に書いたが)、渋滞がとにかく酷く、毎朝毎晩、道がお盆の時の東名高速道路みたいになっているだの、何かわからんがとにかくヤバイ感じだ。
何となくお鉢がまわらずに今まで過ごしていたが、とうとう出張に赴くことが決まった日、まずはジャカルタに駐在している大先輩にメールで連絡を取った。なんだかんだ言って現地にいる人に聞いてみると、別に変なところに行かなければ普通に安全だよ、的な返事が来ることも多いので、そういうちょっとした安心感を期待して。戻ってきたのは、A4用紙2枚にもわたる、入国からはじまる各種アクティビティに関するガチな注意書きの数々。こんな感じだ。入国時には、イミグレーションで必ず実際に入国のスタンプが押されているか、フリだけしていないか確認をすること。スタンプを実際には押さずに、出国時にいちゃもんをつけて賄賂を請求する手口が発生している。新品に近い電化製品などはいちゃもんをつけられて関税を請求されたり巻き上げられる可能性があるので持ってこないこと。タクシーは必ずシルバーバードという会社か、最低でもブルーバードという会社のタクシーに乗ること。それ以外に乗るとぼったくられたり連れ去られたりするリスクがある。道は絶対に出歩かないこと、バイクで来てひったくりにあうため。などなど。もうドン引きしたよね。しかもそのメールを送ってくださった後、やはり不安だと思ったのか、迎えを送るので空港から出ないように、とのこと。マジで一体どんなところなんだジャカルタ。
その後も、英会話の先生(若い女性の先生)に出張の話をしたら、「本当に気をつけたほうがいいわよ。私の父も、アメリカに行くと言っても中国に行くといっても何も反対しなかったけど、ジャカルタに行くと言った時には絶対にダメだと言って出してくれなかったわ」と心配される、迎えに来てくださる駐在の方が卵にあたって一週間寝込んでいたためなかなか連絡が取れず、など不安感を煽られるイベントが着々と発生、旅行気分を盛り上げてくれた。別に頼んでませんけどそんなの。
そんないやな緊張感に包まれつつとうとう渡航。さぞや色々なことが発生したに違いないと思って、人の不幸はなんとかの味的な意味合いでワクワクしながら読んでくださっている方にはガッカリさせて申し訳ないが、結論としてはトラブルらしいトラブルもなく、無事平穏に過ごして帰ってくることができた。入国時夕方のピーク時間で、しかもうっかり欧米からの大型便の着陸と鉢合わせたことでイミグレーションを通るのに2時間かかった事以外は空港でもスムーズだったし(これが他の空港で発生してたらカンカンに怒っているだろうが、ジャカルタな時点で、ああ、長く待たされるだけで無事に入国できてよかった、という気分になっている)、ちゃんと歯磨きもうがいもペットボトルでしていたおかげで、お腹を壊す事もスタバでアイスラテを飲んでやられた以外はなくて大丈夫だったし(氷がダメだったらしい、ホットにしておけば。。)、道はそもそも出歩かなかったのでひったくりにも遭わずに帰る事ができた。種々の忠告をくださった大先輩には感謝してもしきれない。
街並みも思ったより近代的で、よくあるアジアの街並み、という感じだったが、治安が悪いのは本当のようだった。アジアでは、治安の程度を知る一つの目安として、ショッピングモールの入り口のセキュリティレベルを見ることで、どの程度安全なのかあるいは危ないのかを知る事ができる(と私は思っている)。治安が比較的良い国では、ショッピングモールの入り口は基本ノーガード(あっても万引き防止ゲートくらい)だ。シンガポールなどがこれに該当する。ちょっと危ないようだと、ガードマンが立っていて、それより危ないと、空港にあるような金属探知機のゲートが設けてある(例えばバンコクの多くのモールがこのパターン)。そしてそれよりももうちょっと危ないと、ゲートとガードマンに加えて犬がいる。ヤク的な意味合いで。訪問した国で、ガードマン、ゲート、犬の三点コンボが揃っていたのは今の所マニラとジャカルタくらいだ。海外旅行に出て、ショッピングモールがこんな様子だったら、外を出歩くのはよほど気をつけたほうがいいし、できたら歩くのはやめたほうがいい。残念ながら地上には治安の悪い地域はまだまだ多いし、トラブルに巻き込まれないために用心を重ねるにしくはない。
道はまぁひどかった。バンコクもひどいがそれを体感1.7-8倍にした感じ。いわく、ジャカルタ市民が持っている車を全部だして道に並べると、ジャカルタの道の面積よりも大きくなるとか。でも市内の交通手段は実質車(バス含む)か、バイクしかない。なにそれ破綻してる。お客様先に連れて行ってもらったが、午前中に出て午後過ぎについて軽く打ち合わせをして帰るともう夕方という塩梅。ここにいるとずっと車に乗っているみたいだ、と駐在している大先輩もぼやいていた。
今東南アジアが熱い!みたいな掛け声がよく聞こえてきて、東南アジアマーケットを攻略するには、みたいな言説を耳にしたりするけど、シンガポールからたった二時間飛んでみるだけで、アジアはアジアでも本当に国ごとに状況はまるで違う、という当たり前の現実が目の前にある。でもそういうことを実際に訪れずに肌感覚で知る事はできないし、知りもしないマーケットを攻略することなんて、本当の意味ではできないと思う。自戒も含めて、東南アジアマーケット攻略がどうたら、という話を聞いたり、自分が言い出しそうな時には眉にべったり唾をつけた方がいい。それって、いったいどこですか。という意味合いをこめて。そんなことを強く感じたジャカルタ出張だった。
去年もそれなりに出張に出た。毎回色々あるが、なかでも思い出深いのはジャカルタ出張だ。東南アジアで随一の安全な環境で、ぬるま湯に浸かりきって生活している我々シンガポール駐在からすると、ジャカルタはまるで魔境。聞く話聞く話、まるでネットで有名なヨハネスブルグのコピペみたいな話ばかり。いわく、宿泊している高級ホテルから、道を挟んで向かいにあるショッピングモールに歩道橋を渡って買い物に出たら歩道橋の両側からやってきた男達に挟み撃ちにあって金品を巻き上げられただの、ただ一度通したキャッシュカードでスキミング被害にあっただの(前に書いたが)、渋滞がとにかく酷く、毎朝毎晩、道がお盆の時の東名高速道路みたいになっているだの、何かわからんがとにかくヤバイ感じだ。
何となくお鉢がまわらずに今まで過ごしていたが、とうとう出張に赴くことが決まった日、まずはジャカルタに駐在している大先輩にメールで連絡を取った。なんだかんだ言って現地にいる人に聞いてみると、別に変なところに行かなければ普通に安全だよ、的な返事が来ることも多いので、そういうちょっとした安心感を期待して。戻ってきたのは、A4用紙2枚にもわたる、入国からはじまる各種アクティビティに関するガチな注意書きの数々。こんな感じだ。入国時には、イミグレーションで必ず実際に入国のスタンプが押されているか、フリだけしていないか確認をすること。スタンプを実際には押さずに、出国時にいちゃもんをつけて賄賂を請求する手口が発生している。新品に近い電化製品などはいちゃもんをつけられて関税を請求されたり巻き上げられる可能性があるので持ってこないこと。タクシーは必ずシルバーバードという会社か、最低でもブルーバードという会社のタクシーに乗ること。それ以外に乗るとぼったくられたり連れ去られたりするリスクがある。道は絶対に出歩かないこと、バイクで来てひったくりにあうため。などなど。もうドン引きしたよね。しかもそのメールを送ってくださった後、やはり不安だと思ったのか、迎えを送るので空港から出ないように、とのこと。マジで一体どんなところなんだジャカルタ。
その後も、英会話の先生(若い女性の先生)に出張の話をしたら、「本当に気をつけたほうがいいわよ。私の父も、アメリカに行くと言っても中国に行くといっても何も反対しなかったけど、ジャカルタに行くと言った時には絶対にダメだと言って出してくれなかったわ」と心配される、迎えに来てくださる駐在の方が卵にあたって一週間寝込んでいたためなかなか連絡が取れず、など不安感を煽られるイベントが着々と発生、旅行気分を盛り上げてくれた。別に頼んでませんけどそんなの。
そんないやな緊張感に包まれつつとうとう渡航。さぞや色々なことが発生したに違いないと思って、人の不幸はなんとかの味的な意味合いでワクワクしながら読んでくださっている方にはガッカリさせて申し訳ないが、結論としてはトラブルらしいトラブルもなく、無事平穏に過ごして帰ってくることができた。入国時夕方のピーク時間で、しかもうっかり欧米からの大型便の着陸と鉢合わせたことでイミグレーションを通るのに2時間かかった事以外は空港でもスムーズだったし(これが他の空港で発生してたらカンカンに怒っているだろうが、ジャカルタな時点で、ああ、長く待たされるだけで無事に入国できてよかった、という気分になっている)、ちゃんと歯磨きもうがいもペットボトルでしていたおかげで、お腹を壊す事もスタバでアイスラテを飲んでやられた以外はなくて大丈夫だったし(氷がダメだったらしい、ホットにしておけば。。)、道はそもそも出歩かなかったのでひったくりにも遭わずに帰る事ができた。種々の忠告をくださった大先輩には感謝してもしきれない。
街並みも思ったより近代的で、よくあるアジアの街並み、という感じだったが、治安が悪いのは本当のようだった。アジアでは、治安の程度を知る一つの目安として、ショッピングモールの入り口のセキュリティレベルを見ることで、どの程度安全なのかあるいは危ないのかを知る事ができる(と私は思っている)。治安が比較的良い国では、ショッピングモールの入り口は基本ノーガード(あっても万引き防止ゲートくらい)だ。シンガポールなどがこれに該当する。ちょっと危ないようだと、ガードマンが立っていて、それより危ないと、空港にあるような金属探知機のゲートが設けてある(例えばバンコクの多くのモールがこのパターン)。そしてそれよりももうちょっと危ないと、ゲートとガードマンに加えて犬がいる。ヤク的な意味合いで。訪問した国で、ガードマン、ゲート、犬の三点コンボが揃っていたのは今の所マニラとジャカルタくらいだ。海外旅行に出て、ショッピングモールがこんな様子だったら、外を出歩くのはよほど気をつけたほうがいいし、できたら歩くのはやめたほうがいい。残念ながら地上には治安の悪い地域はまだまだ多いし、トラブルに巻き込まれないために用心を重ねるにしくはない。
道はまぁひどかった。バンコクもひどいがそれを体感1.7-8倍にした感じ。いわく、ジャカルタ市民が持っている車を全部だして道に並べると、ジャカルタの道の面積よりも大きくなるとか。でも市内の交通手段は実質車(バス含む)か、バイクしかない。なにそれ破綻してる。お客様先に連れて行ってもらったが、午前中に出て午後過ぎについて軽く打ち合わせをして帰るともう夕方という塩梅。ここにいるとずっと車に乗っているみたいだ、と駐在している大先輩もぼやいていた。
今東南アジアが熱い!みたいな掛け声がよく聞こえてきて、東南アジアマーケットを攻略するには、みたいな言説を耳にしたりするけど、シンガポールからたった二時間飛んでみるだけで、アジアはアジアでも本当に国ごとに状況はまるで違う、という当たり前の現実が目の前にある。でもそういうことを実際に訪れずに肌感覚で知る事はできないし、知りもしないマーケットを攻略することなんて、本当の意味ではできないと思う。自戒も含めて、東南アジアマーケット攻略がどうたら、という話を聞いたり、自分が言い出しそうな時には眉にべったり唾をつけた方がいい。それって、いったいどこですか。という意味合いをこめて。そんなことを強く感じたジャカルタ出張だった。
2016年2月2日火曜日
映画「SOMEWHERE」感想 二人の距離と、日常と非日常と
ソフィアコッポラの大ファンなので贔屓目無しで語ることはできないんだけど、それにしても美しい映画だった。定評のある選曲も今回も本当に良かったし(なぜサントラを売らないんだろう)、クラシカルなホテルや人影の少ないスケートリンクなどの舞台設定も物語全体を流れる優しい空気を的確に支えていた。でも、何より素晴らしかったのは、人と人の微妙な距離感とか人物の間を流れる空気を、物語であることを忘れるほど生々しく描けていたことだ。時とともに変わる主人公である父親と娘の距離感。また、父親と娘の二人の距離感が第三者、例えば主人公の友人が加わると微妙に変わり、その第三者が例えば他の誰かに変わると当然二人の距離感も変わる、というようなディテールをとても繊細に描いていて、そういう丁寧さが物語に厚みを与えていた。
同じ娘を持つ父親として感じたのは、父と娘の関係というのはこの物語ほどではなくても、どことなく非日常性をはらんでいる、ということだ。多くの父親は平日は働いて家庭にはおらず、夜家に帰っても子供は寝ているため起きている子供と会えるのは休日のみ、という家庭も多いのではないかと思う。そういう家庭では、子供の日常に父親は登場せず、子供の視点からすると父親は休みの日にやってくる”非日常”の象徴のような存在だ。父親にとってもそれは同じ。この物語では主人公となる父親は離婚(別居?)して娘とは離れて暮らしているためさらに明確に描かれているが、”非日常”にいる親娘は遊んでばかりいる。プールに入ったり、ゲームをしたり、あるいは海外に行ったり。仲の良い親娘で、楽しい時を過ごし、心も通わせているけれど、父親は娘の普通の生活からはあまりに遠く無知だ。娘の方も日常にまつわる不安や悩みを父親に共有したりはしない(ある場面を除いては)。そういう疎外に似た距離感を、一人の父親として切なく感じながら鑑賞した。父と娘の関係は、母と娘の関係とはあまりにも違う。
物語はそれでも、そんな環境を変えようと父親が動きだすところで希望を持って終わる。彼はどこかにたどり着いただろうか。そうであってほしい、と願わずにはいられない。
年末に、娘と二人で夜更かしをしながらこの映画を見た。電気を消して毛布をかぶりながら。娘はこの話を、どう見ていたんだろう。感想を、まだ聞くことができていない。

同じ娘を持つ父親として感じたのは、父と娘の関係というのはこの物語ほどではなくても、どことなく非日常性をはらんでいる、ということだ。多くの父親は平日は働いて家庭にはおらず、夜家に帰っても子供は寝ているため起きている子供と会えるのは休日のみ、という家庭も多いのではないかと思う。そういう家庭では、子供の日常に父親は登場せず、子供の視点からすると父親は休みの日にやってくる”非日常”の象徴のような存在だ。父親にとってもそれは同じ。この物語では主人公となる父親は離婚(別居?)して娘とは離れて暮らしているためさらに明確に描かれているが、”非日常”にいる親娘は遊んでばかりいる。プールに入ったり、ゲームをしたり、あるいは海外に行ったり。仲の良い親娘で、楽しい時を過ごし、心も通わせているけれど、父親は娘の普通の生活からはあまりに遠く無知だ。娘の方も日常にまつわる不安や悩みを父親に共有したりはしない(ある場面を除いては)。そういう疎外に似た距離感を、一人の父親として切なく感じながら鑑賞した。父と娘の関係は、母と娘の関係とはあまりにも違う。
物語はそれでも、そんな環境を変えようと父親が動きだすところで希望を持って終わる。彼はどこかにたどり着いただろうか。そうであってほしい、と願わずにはいられない。
年末に、娘と二人で夜更かしをしながらこの映画を見た。電気を消して毛布をかぶりながら。娘はこの話を、どう見ていたんだろう。感想を、まだ聞くことができていない。
海外旅行では積極的にクレジットカードを活用しよう!みたいな言説をよく見るが、正気か、と思う話
シンガポールに駐在してもうじき4年になる。自分もまわりの同僚も含めて、それなりに出張をこなした結論として、少なくとも東南アジアにおいては、よく旅行術やライフハックの記事で見かける、海外旅行ではクレジットカードを活用しよう!というような話はありえないと思っている。理由は単純で、悲しいかなアジアの多くの国でホテルもレストランもカードを切るには信用できない、怪しいところが多くスキミング被害が懸念されるからだ。
実例をあげよう。一例目。同僚氏、KLの某4つ星ホテルに滞在、カードで支払い。そのあと1ヶ月くらいしたある日、突然カードの引き落としを知らせるSMSが立て続けにガンガン届く。聞くと1000ドルづつ突然引き落としをされているとのこと。あわてて銀行と話してカードを止めるも、引き落としされた分を取り戻すために各種面倒な手続きを、駐在終わりの死ぬほど忙しい時期にする羽目に。二例目。別の同僚氏、インドネシアのATMで海外引き出し可能なキャッシュカードで引き落とし。同じく後日SMSの立て続けの通知に叩き起こされる。回復については以下同文。三例目。また別の同僚氏。やはりインドネシアのレストランでカードを切る。ある日SMSで以下同文。プロっぽい手口だな、と思ったのが、先方、スキミングして基本宝石を買うらしい。出入国の時に運びやすいように、ということらしい。もちろんどの例でもカードの保険があるために自分の口座に最終的にダメージが及ぶことはないものも、カードを変えたり、そのカードで引き落としをしていた公共料金の引き落とし手続きを変更したり、口座の資金回復のための書類手続きをしたりと本当に煩雑そうだった。安全に使うのであれば、限度額を最低限な額に設定し、かつ継続的な引き落としには使用していないカードを使うようにしつつ、万が一の連絡先を確実に控えるようにしたほうがいいが、ぶっちゃけそんな面倒なことを考えるなら使う額を確実に両替してニコニコ現金払いの方が安全だと個人的には思う(最低限の金額以外はホテルの金庫にきちんと施錠して保管する前提で)。
もちろんホテルの保証や万が一のためにクレジットカードは必携ではあるが、最低限の使用に限って注意深く使用した方がよいだろうと思う。こういう取り回しの良し悪しは旅行のスタイルにもよって変わる。例えば5つ星ホテルにしか泊まらないし空港の行き帰りもホテル送迎を利用、タクシーを使う気はさらさら無し、レストランもそのホテル内で済ませて全てルームチャージ、とかだったらまぁキャッシュはいらないだろうが。いずれにしろ、何かあった時に最後にあてになるのはゲンナマなのは確かだ。こと東南アジアにおいては、きちんと両替をして現地通貨を持っていき、カードはバックアップとして扱うことを個人的にはお勧めする。現地通貨に加えて、どこか最後のお守りになるところにUSドルを忍ばせておくととても安心できる(何度かお世話になった)。合わせて用意するとよいだろう。ネットの記事的にはコンセンサスとしてクレジットカードの最大限の活用がコンセンサスっぽかったので、警鐘の意味合いも兼ねて書いてみた。
実例をあげよう。一例目。同僚氏、KLの某4つ星ホテルに滞在、カードで支払い。そのあと1ヶ月くらいしたある日、突然カードの引き落としを知らせるSMSが立て続けにガンガン届く。聞くと1000ドルづつ突然引き落としをされているとのこと。あわてて銀行と話してカードを止めるも、引き落としされた分を取り戻すために各種面倒な手続きを、駐在終わりの死ぬほど忙しい時期にする羽目に。二例目。別の同僚氏、インドネシアのATMで海外引き出し可能なキャッシュカードで引き落とし。同じく後日SMSの立て続けの通知に叩き起こされる。回復については以下同文。三例目。また別の同僚氏。やはりインドネシアのレストランでカードを切る。ある日SMSで以下同文。プロっぽい手口だな、と思ったのが、先方、スキミングして基本宝石を買うらしい。出入国の時に運びやすいように、ということらしい。もちろんどの例でもカードの保険があるために自分の口座に最終的にダメージが及ぶことはないものも、カードを変えたり、そのカードで引き落としをしていた公共料金の引き落とし手続きを変更したり、口座の資金回復のための書類手続きをしたりと本当に煩雑そうだった。安全に使うのであれば、限度額を最低限な額に設定し、かつ継続的な引き落としには使用していないカードを使うようにしつつ、万が一の連絡先を確実に控えるようにしたほうがいいが、ぶっちゃけそんな面倒なことを考えるなら使う額を確実に両替してニコニコ現金払いの方が安全だと個人的には思う(最低限の金額以外はホテルの金庫にきちんと施錠して保管する前提で)。
もちろんホテルの保証や万が一のためにクレジットカードは必携ではあるが、最低限の使用に限って注意深く使用した方がよいだろうと思う。こういう取り回しの良し悪しは旅行のスタイルにもよって変わる。例えば5つ星ホテルにしか泊まらないし空港の行き帰りもホテル送迎を利用、タクシーを使う気はさらさら無し、レストランもそのホテル内で済ませて全てルームチャージ、とかだったらまぁキャッシュはいらないだろうが。いずれにしろ、何かあった時に最後にあてになるのはゲンナマなのは確かだ。こと東南アジアにおいては、きちんと両替をして現地通貨を持っていき、カードはバックアップとして扱うことを個人的にはお勧めする。現地通貨に加えて、どこか最後のお守りになるところにUSドルを忍ばせておくととても安心できる(何度かお世話になった)。合わせて用意するとよいだろう。ネットの記事的にはコンセンサスとしてクレジットカードの最大限の活用がコンセンサスっぽかったので、警鐘の意味合いも兼ねて書いてみた。
2016年1月31日日曜日
マイインターン感想 藤かご自転車のアンハサウェイがストライクゾーンを直撃
マイインターン視聴。幸運にもANAでやっていたのでシンガポールに戻る夜行便の睡眠時間を削って。
大作を観た!というような満足感のある映画ではなかったけれど、身体の芯に暖かい灯が灯るような、明日から少し頑張ってみようと思わせるような、そんな物語の力を持ったとても良い映画だった。
ストーリー自体は、まぁごく普通。アンハサウェイ演じる、仕事に家庭にとてつもなく忙しく余裕のないベンチャー会社の社長が、ひょんなことから雇いれたロバートデニーロ演じる定年再雇用のインターンと出会って大切な事を思い出す、という、書いてしまうとまぁごくごくよくありそうなお話だ。ただ、映像班がアンハサウェイとロバートデニーロを魅力的に描くことに全力を傾けているのが印象的で、結果として描き出される二人の主人公の魅力がこの物語に力を与えている。情熱を傾けるあまり、時に趣味に走りすぎるあたりも好印象だ。劇中、アンハサウェイ演じる女社長が、社内を藤かごの自転車で走るシーンがあるんだが、そんなに広くない会社の中でこのシーンのまぁ不自然なこと不自然なこと。おま!藤かごの自転車を走らせるアンハサウェイを撮りたかっただけだろ!というね。でもその甲斐はあった。軽々と自転車を漕ぐアンハサウェイのチャーミングなことといったら!今、彼女以上に藤かご自転車の似合う女性はいないと言っても過言ではないし、ショービズ業界はベストジーニスト賞などというありふれた賞は今すぐ廃止して今年からベスト藤かごサイクリスト賞を創設した上で毎年アンハサウェイをアワードするべきだし、ハリウッドの監督は、彼女の出る作品にはインターステラーだろうがレミゼラブルだろうが、必ず藤かご自転車を走らせるシーンを入れるべきだと思う。考えてみたら、昔から藤かご自転車を漕ぐ女の子、というのが好きだった。海沿い道や、爽やかな風の吹き抜ける緑道や、古い石畳の街道を藤かごの自転車でさっそうと走り抜ける。きっと白いリボンの付いた麦わら帽子なんかかぶっていて、それが風に飛ばされて、拾ってくれた男の子と恋にってごめんなさい、ちょっとストライクゾーンを直撃されすぎて錯乱しました。
何の話をしていたんだっけ。そうそう、マイインターンだった。そのシーン以外でも、アンハサウェイはとにかく魅力的で、ある種神々しいくらいだった。彼女が演じるのはキャラクタ設定的には、一代でベンチャーを築きあげた、やり手だけどとてつもなく性格的にキツイ女社長、なんだけど、何しろ演じてる人がチャーミングなので、何をしてても、はぁ、かわいいなぁ。。というため息しか出て来ず、キャラクタ設定の説得力ゼロ。ある種何に触れても黄金に変わってしまった王様の寓話を思い出す。なんでこんなにチャーミングなんだ、アンハサウェイ。ロバートデニーロもとてもよかった。穏やかなで思慮深い老紳士を活き活きと演じていて、ああ、こんな歳の取り方をしたいな、と思わせるいぶし銀のような演技で舞台を暖かなものにしていた。これはもう配役勝ちの世界。この二人をキャストできた時点で勝ったも同然。メッシとクリロナを雇えたら、誰だって2トップにボールを集めて個の力でゴリゴリ点を取るサッカーをするだろ、とかそういう話だ。オシムは激怒するだろうが。。何の話をしているのか何だか全然わからなくなってきたけど、結論としてはオススメ、あとアンハサウェイ最高!ということで。

大作を観た!というような満足感のある映画ではなかったけれど、身体の芯に暖かい灯が灯るような、明日から少し頑張ってみようと思わせるような、そんな物語の力を持ったとても良い映画だった。
ストーリー自体は、まぁごく普通。アンハサウェイ演じる、仕事に家庭にとてつもなく忙しく余裕のないベンチャー会社の社長が、ひょんなことから雇いれたロバートデニーロ演じる定年再雇用のインターンと出会って大切な事を思い出す、という、書いてしまうとまぁごくごくよくありそうなお話だ。ただ、映像班がアンハサウェイとロバートデニーロを魅力的に描くことに全力を傾けているのが印象的で、結果として描き出される二人の主人公の魅力がこの物語に力を与えている。情熱を傾けるあまり、時に趣味に走りすぎるあたりも好印象だ。劇中、アンハサウェイ演じる女社長が、社内を藤かごの自転車で走るシーンがあるんだが、そんなに広くない会社の中でこのシーンのまぁ不自然なこと不自然なこと。おま!藤かごの自転車を走らせるアンハサウェイを撮りたかっただけだろ!というね。でもその甲斐はあった。軽々と自転車を漕ぐアンハサウェイのチャーミングなことといったら!今、彼女以上に藤かご自転車の似合う女性はいないと言っても過言ではないし、ショービズ業界はベストジーニスト賞などというありふれた賞は今すぐ廃止して今年からベスト藤かごサイクリスト賞を創設した上で毎年アンハサウェイをアワードするべきだし、ハリウッドの監督は、彼女の出る作品にはインターステラーだろうがレミゼラブルだろうが、必ず藤かご自転車を走らせるシーンを入れるべきだと思う。考えてみたら、昔から藤かご自転車を漕ぐ女の子、というのが好きだった。海沿い道や、爽やかな風の吹き抜ける緑道や、古い石畳の街道を藤かごの自転車でさっそうと走り抜ける。きっと白いリボンの付いた麦わら帽子なんかかぶっていて、それが風に飛ばされて、拾ってくれた男の子と恋にってごめんなさい、ちょっとストライクゾーンを直撃されすぎて錯乱しました。
何の話をしていたんだっけ。そうそう、マイインターンだった。そのシーン以外でも、アンハサウェイはとにかく魅力的で、ある種神々しいくらいだった。彼女が演じるのはキャラクタ設定的には、一代でベンチャーを築きあげた、やり手だけどとてつもなく性格的にキツイ女社長、なんだけど、何しろ演じてる人がチャーミングなので、何をしてても、はぁ、かわいいなぁ。。というため息しか出て来ず、キャラクタ設定の説得力ゼロ。ある種何に触れても黄金に変わってしまった王様の寓話を思い出す。なんでこんなにチャーミングなんだ、アンハサウェイ。ロバートデニーロもとてもよかった。穏やかなで思慮深い老紳士を活き活きと演じていて、ああ、こんな歳の取り方をしたいな、と思わせるいぶし銀のような演技で舞台を暖かなものにしていた。これはもう配役勝ちの世界。この二人をキャストできた時点で勝ったも同然。メッシとクリロナを雇えたら、誰だって2トップにボールを集めて個の力でゴリゴリ点を取るサッカーをするだろ、とかそういう話だ。オシムは激怒するだろうが。。何の話をしているのか何だか全然わからなくなってきたけど、結論としてはオススメ、あとアンハサウェイ最高!ということで。
2011年2月2日水曜日
今期のアレ フラクタル
せっかくHDDレコーダを買ったので録画。とはいっても、タイミング的にノイタミナの枠しか押さえられてないので、これと
放浪息子のみ。
なかなか王道を正攻法に行く感じで好感が持てるが、一方でどこかで見たシーンを切り貼り職人的に繋ぎ合わせてきた感が
否めない。個人的にはデジテル/アナログの主題は好きなので視聴継続かな。
あとは俺は何を見ればいいのよ。
放浪息子のみ。
なかなか王道を正攻法に行く感じで好感が持てるが、一方でどこかで見たシーンを切り貼り職人的に繋ぎ合わせてきた感が
否めない。個人的にはデジテル/アナログの主題は好きなので視聴継続かな。
あとは俺は何を見ればいいのよ。
2011年1月7日金曜日
App Store for Macが素晴らしい件
正直、ふーんくらいの気持ちで使ってみたんだけど、速攻で気分が変わった。
これってMacに足りなかった最後の1ピースなんじゃなかろうか。
もう大分慣れたけど、Macに本格的に移行した際には、なんてソフトが少ないんだ!と驚愕したもんだった。
そして糞みたいな機能しかないソフトがシェアウェアで金を取っていることにも。
今でこそ定番のソフトを見つけてそれなりにやっているけど、海外のソフトで何か良いソフトが、
実は探せばあるんじゃないかという思いが常にあって、定期的にソフトを漁ってる。
そしてはてぶ等でMacの環境を構築したのでまとめ、的なエントリがあったらすぐに読んでいる。
その過程で見つけたのがScrivenerであり、Codaであった。
App Storeで、全部可視化できた。更新までチェックができる。
Javaのまわりがきな臭いとか、若干あるけど、ソフト屋さんでMacを
選ばない理由は、これで完全に無くなった気がする。
#Visual Studioを使う必要があるとかは別だけど。って今年の俺じゃなイカ!!
これってMacに足りなかった最後の1ピースなんじゃなかろうか。
もう大分慣れたけど、Macに本格的に移行した際には、なんてソフトが少ないんだ!と驚愕したもんだった。
そして糞みたいな機能しかないソフトがシェアウェアで金を取っていることにも。
今でこそ定番のソフトを見つけてそれなりにやっているけど、海外のソフトで何か良いソフトが、
実は探せばあるんじゃないかという思いが常にあって、定期的にソフトを漁ってる。
そしてはてぶ等でMacの環境を構築したのでまとめ、的なエントリがあったらすぐに読んでいる。
その過程で見つけたのがScrivenerであり、Codaであった。
App Storeで、全部可視化できた。更新までチェックができる。
Javaのまわりがきな臭いとか、若干あるけど、ソフト屋さんでMacを
選ばない理由は、これで完全に無くなった気がする。
#Visual Studioを使う必要があるとかは別だけど。って今年の俺じゃなイカ!!
2011年1月6日木曜日
ニワカ出張族
昨年からどうも出張が多い。多分浮き草のようにフワフワさせとくのがもっとも害が少ないと思われてるんだろう。しめしめ。
そんなわけで今月も名古屋と北海道と仙台と高松に行くのだ。
出張先でも一番気になるのはIPリーチャブルかどうか。ネットジャンキーだから。
WiMaxとソフトバンクのWifiでかなりの範囲をカバーできるんだけど、ホテルの有線LANを活用できないのがもったいない
気がしてならないんだよなぁ。何しろまだ日本のホテルは有線LANが圧倒的に多い。
これだと会社ノートは大丈夫だけど、iPadだとつらい。
前に無線LANのところを基準にホテルを選んだら、子機が廊下にしかなくて、鉄のドア閉めると圏外とか
あったもんな。。。結局ドアの付近で半ドアでネットしましたよ、完全に怪しい人。
有線から無線LANに変換する持ち運びブリッジを買おうかな。。。。
そんなわけで今月も名古屋と北海道と仙台と高松に行くのだ。
出張先でも一番気になるのはIPリーチャブルかどうか。ネットジャンキーだから。
WiMaxとソフトバンクのWifiでかなりの範囲をカバーできるんだけど、ホテルの有線LANを活用できないのがもったいない
気がしてならないんだよなぁ。何しろまだ日本のホテルは有線LANが圧倒的に多い。
これだと会社ノートは大丈夫だけど、iPadだとつらい。
前に無線LANのところを基準にホテルを選んだら、子機が廊下にしかなくて、鉄のドア閉めると圏外とか
あったもんな。。。結局ドアの付近で半ドアでネットしましたよ、完全に怪しい人。
有線から無線LANに変換する持ち運びブリッジを買おうかな。。。。
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