2010年4月12日月曜日

ゆとり世代は男子も「一般職」という日経の記事が酷い件

偏見と差別に満ちた、まったくひどい記事。伝聞で書いて客観的報道を装ってはいるが、根底に流れる思想は透けて見えまくり。
電子版の出版の件といい、日経グループというのがいかに古めかしい価値観を温存してきた企業体であるかがよくわかる。

http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20100408/213893/

インタビューされた側の企業の採用担当者も冴え渡っている。

>「一般職は、勤務地が大きく変わることがないことから、自宅から通える仕事を安易に選んだ、というのが本音だったようだ」。

安易かどうかはあんたが決めることじゃない。自分の価値観にしたがって
勤務地が変わらない勤務形態の選択を希望することの何が悪いというのか。
男は仕事一筋で、地方に飛ばされても黙って耐えるもの。という価値観だけがすべてではない。

>だが、大企業の採用担当者は手厳しい。「一般職に応募する男性は、まず採用しない」と口を揃える。

いっそすがすがしいほどの男性差別。逆のことを考えればすぐにわかるだろうに。
「総合職に応募する女性は、まず採用しない」と口を揃えたらどんな大変なことになるか。

一般職という雇用形態が存在していることからもおそらく大手企業なんだろうが、
そんな会社ですらこの体たらく(そんな会社だから、かもしれないが)。
多様な価値観が存在すること、その多様さから生まれる何かがあるかもしれないことに
目を向けようともしない。日本が沈むわけだ。

後半のゆとりうんぬんの「最近の若者は」的記事もつっこみどころ満載だったが
まぁこっちは正直興味ないのでスルー。
#今後数年はこういう記事をあっちこっちで見ることになるんだろうな、と思うとはやくもうんざりだが。

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